不正歯列の種類

過蓋咬合

咬み合わせが深く、前から見ると下顎の前歯が見えません。
奥歯は臼歯といいます。臼歯は「うす」ですから、横に下顎を動かす必要があります。
しかし、前歯の咬み合わせが深いので、下顎を横に動かせません。
つまり、よく咬めません。

過蓋咬合について、症例を1つ紹介します。
実際にあった症例です。歯を抜かずに完治しました。

【症例1】 前から見ると下顎の前歯が見えない例

前歯が重なっているので、側方に上顎を拡げます。叢生の治療です。

前歯の生えるスペースができたので下顎を前方に移動します。

奥歯が伸びてきたら、装置を外します。
この後の治療方法は下顎の後退の症例に準じます。
下の前歯が見えるようになりました。