ごあいさつ

 これまで床矯正研究会に副主幹を務めさせていただいておりましたが、2020年2月の一般社団法人日本床矯正研究会設立に伴い、理事長に就任いたしました。そして、鈴木設矢先生には会長に就任していただきました。研究会のさらなる発展に尽力いたしますので、どうぞよろしくお願いします。一般社団法人日本床矯正研究会の英語表記はJapan Society for Removable Orthodontics (略称JSRO)となります。

床矯正との出会いとこれから

 床矯正研究会との出会いは約20年前です。鈴木設矢先生のセミナーを受け、とても感動し自分が行いたい治療であることを確信しました。今でもその時の感動を鮮明に覚えています。当時の鈴木先生のセミナーはGC主催で行われており、そのテーマには床矯正という言葉はなく、「安定した機能を求めて」という題だったと記憶しています。まさに現在の口腔機能発達不全症に通ずるもので、20年も前から鈴木先生が提唱してこられたことは本当に凄いことだと感じています。床矯正研究会ができた当初は、「床矯正」という言葉は世の中に知られておらず、「小矯正(MTM)」と勘違いされることもありました。しかし、床矯正研究会の長年の活動により、日本に歯科界に一大ブームを巻き起こし、「床矯正」という言葉も世の中に認知されるようになりました。これからは、鈴木先生が常日頃言われてきた「床矯正を文化にする」という言葉どおりに、床矯正が早期矯正治療の定番となることを目指します。さらに、バイオファンクショナルセラピーBFT(生物学的機能療法)により、矯正治療が必要ない子供たちを育てていきたいと考えています。

今後の活動

 一般社団法人床矯正研究会設立とともに、全国を6つの地区に分け、それぞれの地区から理事、評議員を選出し、就任していただきました。今後の研究会の運営は理事、監事、評議員が中心となって行っていきます。法人化以前はオーラルアカデミーが事務局の役割を担ってきましたが、新たに日本床矯正研究会事務局を設置しました。今後は日本床矯正研究会事務局が会員の窓口となります。鈴木歯科医院閉院に伴い、歯科医院は「はる歯科」が、技工部は「TAKA株式会社」が引き継いでいます。

 現在新型コロナ感染拡大の影響で、セミナーの開催が中断しておりますが、今まで行ってきた各種セミナー、講演会は従来を踏襲して開催しながら、より充実したものにしていきたいと考えています。来年5月23日㈰には東京で第一回学術大会・総会を開催する予定です。床矯正研究会はこれまで主に開業医の先生向けに活動し、学会発表などは行ってきませんでした。床矯正に関する学会発表や論文はヨーロッパにおいては古くからあるものの、日本ではほとんどありません。今後は学会に床矯正治療を発信していく必要があると考え、有志を募り、2年前から日本小児歯科学会大会での発表を行い始めました。今後も日本小児歯科学会を中心に学会発表を行っていく予定です。

最後に

 床矯正研究会との出会いは、まさに鈴木設矢先生との出会いであり、多大なるご恩を受けてきました。歯科医師としての今の私があるのも、はなだ歯科クリニックがあるのも、床矯正研究会、鈴木設矢先生のおかげといっても過言ではありません。その恩返しをこれからの私の人生をかけてやっていきたいと思っています。