この言葉を耳にした方は、研究会の先生には多いかと思います。私はオーラルディスキネジアの患者さんを治療する際に、舌が暴れて邪魔だなーと思います。オーラルディスキネジアは自分の意思と関係なく舌が動いてしまうので、どうしようもありません。静脈鎮静を行うと診療しやすくはなりますが、、、。原因は中枢性と薬物誘発性とに分別され、アルツハイマーや認知症など様々な中枢神経系の病態が関与していると考えられています。このオーラルディスキネジアによる舌が暴れるではなく、小児患者の床矯正治療における際の「舌が暴れる」について少しお話を。

舌癖を有する小児患者で開咬の場合は咬合誘導装置や筋機能訓練等行われますが、診断や治療は主に術者の経験に左右されやすいです。(一番は花田先生の講演を聞きケースを見るのが理解しやすいですね。)口呼吸、お口ポカンは舌が原因の場合もありますが、アデノイドが原因となるケースもあるため、疑わしい場合はセファロ診断、そして耳鼻咽喉科で治療が必要になる場合があります。このアデノイドは、鼻の奥の上咽頭にあるため直視することはできません。アデノイドは口蓋扁桃と同じくリンパ組織で、出生時には小さく、徐々に大きくなり3~7歳で最も発育し、12歳以降になると次第に縮小します。鼻から上咽頭にかけての感染を繰り返している小児では、アデノイド肥大が高度になることがあります。

舌の動きを観察する方法としては、videofluorography超音波などが用いられ、舌圧は圧力導出法口内変換法舌圧センサー舌圧測定器たんたんめーたーを使用し行われます。また、床矯正の先生には馴染み深いガムトレーニング、これで舌の動きと舌圧の確認ができますが、最近はガムを噛む子供が少ないようです、、、。舌の動きと舌圧を知ることは床矯正治療においてとても重要になりますが、ガムを噛まないとなると、上記の機材が必要となるのでしょうか?舌の動きをvideofluorography(図:01)を使って見ても面白いですが、そこで舌の動きを注意しても改善するようには思いません。

図01

舌の動きは食材によって変化します。以前、メルマガで小野先生の論文を紹介させていただきました。論文より、軟食によって咀嚼に関わる筋肉が発達することができず、加えて咀嚼運動の中枢性制御機構の発達遅延を生じることがわかりました。また、西田先生の論文、嚥下時における口蓋への舌圧接状態についての検討より水やプリンのような柔らかいものと、グミとを比較した結果、舌圧接持続時間および最大舌圧に差が見られ、また口蓋への舌庄接状態や口腔周囲筋筋活動の変化が明らかとなりました。そのため、食育が床矯正治療においてより重要な要素となることが論文からも伺えます。

~TAKAの独り言~

東京で子供を診察すると、発育空隙のないお子さんが多いと感じます。しかし、たまに長野で診療をしているのですが、長野では発育空隙のあるお子さんがとても多いです。何が原因なのか、野沢菜かな?